【BC州バンクーバー周辺情報  Metro Vancouver Info

 

  効果的な療育方法の選択        
  
Choices for Effective Treatment      
Image:by various brennemans CC BY-SA 2.1 JP
Image:by various brennemans CC BY-SA 2.1 JP

 

自閉症という障害は、今の医学では「何が原因で発症し、どのように治療したら改善するのか・・・」などの詳細は、ほとんど解明されていません。残念なことに、「根治が望まれない」とされている障害のひとつに分類されています。

 

ただ、「早期発見して、できる限り早い段階から療育に取り組んだ方が効果的」という点だけは、世界中の専門家共通の意見とされています。

 

「じゃ、どういった療育法が効果が保障されているのか・・・」

という問いかけをしたくなりますが、これも、現段階できちんとしたデータが取られて、ある程度有効と認知されている療法は・・・


• 応用行動分析学(ABA:Applied behavior analysis)

• TEACCH(Teaching. Expanding. Appreciating. Collaborating & Cooparating. Holistic)

• 認知行動療法

• SST(Social Skills Training)

• 作業療法(OT:Occupational Therapy)

• 理学療法(PT:Physical Therapist)

 

・・・と、限られています。それでも勿論、「どの子どもにも100%効果が保障されている療育」でも、「取組むことによって自閉症が劇的に良くなって行く療育」というわけでもありません。

(※さまざまな療育方法は「自閉症の治療」のページ参考)

 

いろいろと選択がある中で、お子さんに最適な療法を見つけて行く過程は、まさに『手探り状態』になると想われますが、気をつけなければいけないのは、とりあえず、次の3点です。

 

① 子どもを客観的に、冷静に判断する!

② 焦らないで、根気強く続ける!

③ 騙されないで!

Image:by earlyarts CC BY-SA 2.1 JP
Image:by earlyarts CC BY-SA 2.1 JP

子どもを客観的に、冷静に判断する!

内容が本当にお子さんが興味があることなのか?好きなことなのか?ということです。絵画に興味を示しているお子さんなのに、「お母さんは美術は苦手。音楽をやらせたい!」と、無理矢理、音楽療法をやらしても、結果は見えていますよね。

 

焦らないで、根気強く続ける!

次々と違った療法を試して行くのも良くはない場合もあります。勿論、お子さんがものすごい拒否反応を示していたり、投薬治療のように、身体に悪 影響を及ぼしているのが顕著であったりするならば、即中止して様子を見ることが必要ですが、そのような療法でないならば、ある程度の期間取組んで、判断するべきです。

 

自閉症児は、新しい事に慣れるのに時間が人一倍かかります。子どもからしたら折角慣れたタイミングかもしれないのに、表面的には何も具体的な効果が見られないからと、別の療法に変更してしまったら、子どもには余計な混乱を招きかねません。本来は、沢山の可能性を秘めた療法かもしれないのに。。。

 

周囲から「○○ちゃんは、この療法ですんごく成長したらしいよ~」「こんな療法が新しく紹介されたよ~

情報は次々と入ってくるかもしれませんが、あまり惑わされず、お子さんの視点に立って選択をして行って下さい。

 

騙されないで!

「世界初!この療法で自閉症が治った!」などと、いろいろな親子の体験記を写真入りで紹介して、商品を売ろうとする所謂 ≪自閉症ビジネス≫ 。信憑性のあるモノも中にはありますが、実際には「特に科学的な根拠もない、短期的で偶然に得られた効果を誇張している内容」が殆ど。そのような民間療法で、過去には死亡事故も起こっています。子を愛する親心につけこんで、金儲けをしようとする手口に注意して下さい。

 

 

下記は、Metro Vancouver で提供されている「自閉症療育プログラム」の一部です。

  ※イイ情報を聞く度に、アップデートしていきます! (2014.10.29 update)

  ※内容は変わって行くことがありますので、詳細はその都度お問合せ下さい

Image: Therapeutic Recreation Center
Image: Therapeutic Recreation Center

 

レクリエーション療法詳細 自閉症の治療法

 

レクリエーション療法は、レクリエーションのリハビリ的側面を利用しているため、作業療法と似ていますが、適用範囲ははるかに広く、芸術療法や集団精神療法の一部に含まれ、『遊戯療法』ともいわれています。

 

スポーツやゲームなどのレクリエー ションで得られる「人間の本来の欲求『楽しみ』や『喜び』」を通して、「リハビリテーション(機能回復)」「残存能力の維持・向上」をはかり、精神的な豊かさや満足度も含めた---生活の質の向上・自立---を目指します。 

 

 

Metro Vancouver で受けられる下記プログラム詳細は・・・ ここをチェック

 

 

■ Whistler Blackcomb---Whistler Adaptive Ski & Snowboard Program

 

■ Canucks Autism Network (CAN)

 

■ Autism Society of BC (ASBC) --- Summer Reimbursement Program

 

■ Special Olympics

 

 

 

Image:by NCVO CC BY-SA 2.1 JP
Image:by NCVO CC BY-SA 2.1 JP

 

音楽療法詳細 自閉症の治療法

                            

音楽療法の効果は科学的にも証明されています。80%の人が癒しを感じると応えているサブリミナル効果は、 耳に聞こえないナレーションを音楽の中に取り入れ、潜在意識を活性化し、自分自身が望んでいる状態を作ると言われています。

 

現代の医療において、音楽療法は「副作用もない治療方法」として注目。音楽から得る安らぎや癒しなどの力はとても大きく、心身共に健康に導いていく補助的療法として、「発達障害・うつ病・精神疾患などの改善に積極的に取り入れられています。

 

 

 

Metro Vancouver で受けられる下記プログラム詳細は・・・ ここでチェック 

 

 

Music Therapy Association of British Columbia

 

新井倫子さん(個人セラピスト )

 

 

 

Image: Talisman / NCHPAD / State Farm
Image: Talisman / NCHPAD / State Farm

 

アニマル療法詳細 自閉症の治療法

 

「あなたのこと、愛しているよ、心配しているよ」と百回言われるより・・・・辛いとき、悲しんでいる時、ただ黙って一緒にいてくれるという方が、百倍愛されている、と感じたりするのが人間の心。そんな無償の愛情を与えてくれるのが動物たち。

 

動物と触れ合うことで、「その人がもっているストレスを軽減させたり、自信を持たせたり」・・・と、精神的な健康を回復させることが実証され、自閉症の療育にも多いに取り入れられています。

 

 

 

 

 

Metro Vancouver で受けられる下記プログラム

 

 

乗馬療法 (Therapeutic Riding)  詳細は・・・ ここでチェック

 

Pony Pals Stables

■ North Fraser Therapeutic Riding Association (NFTRA)

■ Southlands Therapeutic Riding Society

■ Richmond Therapeutic Equestrian Society (RTES)

■ Valley Therapeutic Equestrian Association

■ The Pacific Riding Association for Developing Abilities (PRDA)

 

 

セラピードッグ (Dog Therapy)  詳細は・・・ ここでチェック

 

Pacific Assistance Dogs VIP Dogs

 

 

 

Image: Autism Treatment Center / Crosby Center
Image: Autism Treatment Center / Crosby Center

 

EEG-NeuroFeedback Therapy   

                              詳細 自閉症の治療法--脳神経内科的療法

DSなどのゲーム感覚での脳トレと異なり、一人一人に合った「脳のエアロビ」とも呼ばれる本格的なトレーニングです。1960年代にアメリカで開発されて以来、数百に及ぶ多くの研究と臨床例により、科学的に証明されています。脳波は強くなったり、弱くなったり、いつも変化していますが、ある部分の脳波の強さを自分でコントロールする力を習得することにより、脳機能を高めていきます。

 

鏡がないと髪の毛を整えられないと同じで、ニューロフィードバックでは下のようなグラフを使い自分の脳波の状態を確認、コントロールしていきます。 青い棒グラフは脳波の強さの変化を示し、脳波の出力が強くなると、青い部分が上に向かって増えます。そこに赤い設定バーを設けます。青い棒が赤い棒を越え ると、脳波が強くなることを意味していて、パックマンがドットを食べていきます。このように特定の脳波を強める方法を学んでいくと、自閉症などの発達障害 だけではなく、鬱などの情緒障害にも有効だと言われています。

 

 

 

 

Dr. Paul G. Swingle & Associates Neurotherapy Clinic

Suite 630, 1190 Melville Street, Vancouver, British Columbia, V6E 3W1

Tel : 604-608-0444

Web: http://swingleandassociates.com/home

 

※BC州の自閉症治療の助成金も適応可能