音楽療法・・・って?詳細 ▶▶自閉症の治療法 --- レクリエーション療法

■ Music Therapy Association of British Columbia (MTABC)

 

1976年「Canadian Association for Music Therapy」の最初の支部として加盟後、BC州の非営利団体に。音楽療法に

対する理解を深めてもらうため、その有効性を広め、教育や医療現場での利用を促進する活動をしています。

 

ここが便利 トップページFind a music therapist」から「BC州の音楽療法士」が検索できます。

 

 

2055 Purcell Way North Vancouver, BC V7J 3H5

Tel : 1-800-424-0556

Web: www.mtabc.com/

 

 


♪♪ 個人セラピスト ♪♪

 

新井倫子さん (Noriko Arai--- Certified Music Therapist)

                            

【ご本人からの言葉】カナダの Vancouver Academy of Music で音楽療法士とピアノ講師として現在働いています。3歳からクラシックピアノを習い、日本の大阪音楽大学を卒業後、ピアノ講師として子どもにピアノを教えていました。Music Therapy(音楽療法)を知ったのは大学に在学していた頃です。アメリカから音楽療法士が来日し大学でセミナーを開いたことがきっかけでした。音楽はもちろんですが、元々心理学に興味があったのと、音楽を使って人を助けることができる、ということに深く感動したのを今でも覚えています。

 

音楽療法はまさに私には天職だと思いました。それ以来、兵庫県が主催している音楽療法士養成講座を受講し、兵庫県音楽療法士補に認定されました。その頃、ピアノの生徒さんの親御さんから、自閉症の子どもがいて言葉はないのだけれど音楽が大好きなので、音楽を使ってセッションしてもらえないかと頼まれたことがきっかけで、その子どもさんとセッションをすることになりました。それ以来、口コミで広まり、カナダに留学するまでの3年間で計8人の自閉症の子どもさんと1-1でのセッションをしました。

 

自閉症は範囲が広く、子どもさん1人1人違います。私は子どもたちとのセッションを通して、音楽がいかに効果的かということを知りました。私が与えるだけでなく、子どもたちから音楽を通して与えられることも沢山あり、言葉がなかった子どもが発声するようになり始めた瞬間や、私が弾いていたピアノを耳で覚え、ピアノを弾き始めるようになった子どもさんもいて、感動もたくさんもらいました。子どもたちの成長を見て、私はもっと専門的に音楽療法を勉強したい、と思うようになりました。それがカナダに留学をしたきっかけです。

 

カナダで最初に音楽療法士プログラムを立ち上げた教授が教鞭を取る「Capilano University」に入学し、「Bachelor of Music Therapy Program」を卒業、音楽療法で学士号を取得し現在、カナダの音楽療法士として活動しております。

 

音楽は脳を刺激し活性化させることで知られています。音楽療法は音楽を媒介とし、心身の障害を回復することや、機能を維持回復し、生活の質を向上させることを目標に、音楽療法士は意図的に計画的に音楽を使い、さまざまなクライエント(対象者)のニーズに応えます。例えばコミュニケーションや社会的に必要なスキルを向上させることや、注意、集中力を高めること、または感情表現を高め自分の気持ちを表現できるようにすること、自尊心を高めること、自分に自信をつけることなど、さまざまなニーズがそれぞれのクライエントによって違いますので、音楽療法士はその方のゴールに向けてアセスメントを行い、セッションの計画をたてていきます。

 

子どもからシニアの方まで、音楽療法士は幅広い層で活躍しておりますが、ほとんどのセラピストはシニアを対象にしています。子どもとの音楽療法をしているセラピストはBC州でもとても少ないのが現状です。私は発達障害児とのセッションの経験が多く、特に自閉症児を専門としています。また脳障害、脳性小児麻痺、多動性障害(ADHD) , 学習障害(LD)、ダウン症、全盲の子どもさんとのセッションも経験しています。音楽療法で社会に貢献し、多くの方の助けになることができればと願っております。

 

Profile : Vancouver Academy of Music