リチャード・ワウロ Richard Wawro
スコットランドの世界的に有名な自閉症の風景画家。
幼少期から、ワウロはチョークボードに絵を描き出し、6歳の時に地元のチルドレンセンターにて、クレヨンを使い始めてすぐに、彼の才能が開花。ロンドンの美術教師マリアン ボフシシュコは,彼が描いた油性クレヨンの絵を見て雷に打たれたような衝撃を受けたそう。「機械工の正確さと詩人の想像力をもって描かれた途方もない作品」だったらしい。
17歳の頃、初めての展示会をEdinburghで開く。1970年代に開かれた展示会は、元英国首相マーガレット・サッチャーが主催。マーガレット同様、法王ヨハネ=パウロ2世らも彼の作品のコレクターとして知られている。
ワウロの最初の作品は、1977年、ニューヨークで開かれた「National Council of Teachers of English conference on Creativity for the Gifted and Talented」で紹介された。1983年、自閉症専門家Laurence A.Becker博士によって作られた彼の人生と作品のドキュメンタリー「With Eyes Wide Open」が世界的な賞を獲得。その後、博士は、別のビデオ「A Real Rainman」を制作。
ワウロは、2006年、肺がんのため死去。
1600点以上の作品が目録におさめられ、作品は世界中に展示されている。