発達障害の困難を克服した偉人           
Great figures who have overcome difficulties with their disabilities

凄い方達のオンパレード!!彼ら/彼女らがいなかったら、世の中が今のようになっていたかどうか分からないくらいです。障害がある分、健常者が持ち得ないものを持っています。

 

「出来ない」ことにばかり目を向けずに、「何が出来るんだろう」というポジティブな発想をしてみることが大切。ある部分のマイナス面があるからこそ、それを補 いバランスを保つ為に別の部分のプラス面を伸ばそうとしたり能力を高めたりすることができるのかもしれません。障害がなかったら、彼らはその能力を発揮で きてなかったかも知れません。

 

自 分の障害を公表することは、差別や偏見にあう可能性もあり、とても勇気がいることです。しかし、「世の中で活躍する人の中で障害をもちながら、その困難を 克服し、努力し続ける人がこんなにもいる」と理解することで、世の中の障害を持つ人に対する目も変わっていくと思います。

 

障害のあるなしにかかわらず、皆が自分らしく過ごせるようになれば・・・

本当に素晴らしいことですね!!

 

有名人 
Image:by WalkingGeek CC BY-SA 2.1 JP
Image:by WalkingGeek CC BY-SA 2.1 JP

 

■レオナルド・ダ・ヴィンチ

大英博物館に保管しているノートには、「鏡文字」が見られ、ディスレクシアと判断されている。ADHD注意欠陥多動性障害・アスペルガーも見られた。

 

 

■アインシュタイン

失語症で、言葉が上手く話せず、9歳まで本が読むことも、暗記をすることもできなかった。アスペルガーとの診断。

 

 

■トーマス・エジソン

母親に知的障害と思われて家で教育されていた。19歳の頃、書いた本をみても、英文アルファベットも暗記できず、単語の綴りもあやしく、文章の綴りは滅茶苦茶。そんな文章を書きながら偉大なる発明をしてしまうのがLDと言われる理由。ADHD注意欠陥多動性障害・アスペルガーも見られた。

 

 

■トム・クルーズ

LDであったことを自ら告白。学生時代、bdpqの区別がつかず本もちゃんと読めなかったそうで、それによりいじめられていたらしい。しかし彼は、集中力を高める訓練をして、得意分野であるスポーツにおいて果敢に何でも挑戦した。俳優になってからは台本を読むのが難しいらしく、読み上げてもらって録音しながら覚えるという方法で乗り越えた。現在積極的にLDの支援活動をしている。

 

 

■アンデルセン

世界的に有名な童話作家だが、手書き原稿から、専門家によってディスレクシアであると発見された。

 

 

■テンプル・グランディン(アメリカの動物学者、コロラド州立大学准教授)

家畜の権利保護に関して世界的な学者の一人。幼少のころは自閉症と言われ、成人してアスペルガーと診断される。「火星の人類学者」という本で自閉症の学者として紹介され、一般に知られるようになった。自閉症の理解のためにも、積極的に活動している。

 

 

■ニキ・リンコ  (日本の翻訳家)

       幼いころから違和感を感じながら育ち、30代になって初めてアスペルガー症候群と診断される。翻訳・

       執筆・講演活動を通じて、自閉の内側を語る活動を活発に続ける。著書に『俺ルール!自閉は急に止まれ

       ない』など。   

 

 

■マイケル・フェルプス2008年オリンピック水泳で8冠)

幼少時にADHDと診断される。母は中学教師で、「落ち着きがない、集中力がない」といわれ続ける息子に対し息子の可能性を信じ、集中力向上のため水泳を習わせる。オリンピックでの活躍に対し、アメリカのADHD協会などから表彰される。

 

 

■スティーブン・スピルバーグ

   映画『E.T.』『シンドラーのリスト』の監督。過去にアスペルガー症候群との診断を受けたことを明かし

       ていたが、2007年、学習障害の一つであるディスレクシア(難読症、読字障害)と診断されていることを

       告白。学校を同級生に比べて2年遅れで卒業したことでイジメを受ける。学校嫌いな生活で救いとなったの

       が、映画制作。「映画を作ることで、私は恥ずかしさや罪悪感から解放されました。映画制作は、私に

       とっての『大脱走』だったのです。」と明かしている。 

 

 

 

有名人 障害分類別

 

■発達障害

・ベンジャミン・フランクリン

・ヘミングウェイ

・ウォルト・ディズニー

・チャップリン

・クリントン元アメリカ大統領

・チャーチル元アメリカ大統領

・ジョージ・ワシントン元アメリカ大統領

・ジョン・F・ケネディ 元アメリカ大統領

 

 

■学習障害

・モーツアルト

・ニュートン

・坂本竜馬

・黒柳徹子

・長嶋茂雄

 

 

■アスペルガー症候群(高機能自閉症)

・織田信長

・小泉純一郎

・ビル・ゲイツ

・ガリレオ・ガリレイ

・グラハム・ベル

・ベートーヴェン

 

 

サヴァン症候群  Savant Syndrome
デレク・パラヴィチーニ(Derek Paravicini)
デレク・パラヴィチーニ(Derek Paravicini)

 

知的障害や自閉性障害のある者のうち、一部の特定の分野で、常人には及びもつかない驚異的な能力を発揮する者の症状を指します。自閉症患者の10人にひとり、脳損傷患者あるいは知的障害者の2000人にひとりの割合でみられます。

 

1887年、命名者とされる「J. ランドン・ダウン (John Langdon Down)」が「膨大な量の書籍を一回読んだだけですべて記憶し、さらにそれをすべて逆から読み上 げるという、常軌を逸した記憶力を持った男性」を発見。語源となった「savant」は、フランス語で「賢人」を意味します。

 

一般には映画「レインマン」で知られるようになりましたが、自閉症や知的障害の大半に於いて原因が特定されていないように、サヴァン症候群についても未だ多くの謎が残されています。脳の器質因にその原因を求める論が有力ですが、自閉性障害のある者が持つ特異な認知をその原因に求める説もまた有力です。狭義のサヴァン症候群は極めて少なく、全世界で数十名程度しかいません。

 

下記は、世界で報告されているサヴァン症候群の例です。

 

 

デレク・パラヴィチーニ(Derek Paravicini)

盲目のイギリス人ピアニスト。重度の学習困難を抱える一方で、絶対音感を持つ彼は、一度聞いただけの曲を正確に演奏できるだけでなく、無限に曲を記憶することができるというまさに人間iPod!

 

 

■ レスリー・レムケ(Leslie Lemke)

盲目で発達障害と脳性麻痺がある彼は、14歳のとき数時間前にテレビで初めて聞いたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番をためらうことなく完璧に弾きこなしてしまう。驚くことに、レムケはそれまでもその後もピアノのレッスンを受けたことはないらしい。

 

 

■ リチャード・ワウロ(Richard Wawro)

自閉症を持つワウロがまだ子どもだった頃、彼の描いた油性クレヨンの絵を見たロンドンに住むある美術教師は「機械工の正確さと詩人の想像力をもって描かれた途方もない作品」と雷に打たれたような衝撃を受けたという。元英国首相マーガレット・サッチャーや法王ヨハネ=パウロ2世らも彼の作品のコレクターで、世界的に有名。

 

 

キム・ピーク(Kim Peek)

発達障害があり,日常生活では介助が必要なくらいだったが、「歩く百科事典」と言われていた。7600冊以上の本を丸暗記していて,米国の都市や町をつなぐ幹線道路を空でいえる。「すべての都市の市外局番・郵便番号・その都市をカバーするテレビ局・電話会社名」なども記憶。だれかが自分の誕生日をいえば、「それが何曜日だったか・・・」「定年を迎える65歳の誕生日は何曜日になるのか・・・」をたちどころに教えてくれる。どんなに古い曲の題名も言い当てられ、しかも、「作曲された年月日・初演日・作曲者の生誕地・誕生日・死亡した日」まで知っている。映画「レインマン」で、ダスティン・ホフマン演じるレイモンド・バビットのモデルとなった。

 

 

山下清

軽い言語障害、知的障害を持っていたが、驚異的な映像記憶力の持ち主で、「花火」「桜島」など様々な風景の貼絵を残している。旅先ではほとんど絵を描くことがなく、入所していた施設の「八幡学園」や実家に帰ってから、記憶を元に描くという能力を持っていたため、サヴァン症候群であった可能性が高いといわれている。



その他、下記のようなすごい能力を持っている方々もサヴァン症候群だと言われています。

 

● 航空写真を少し見ただけで、細部にわたるまで描き起すことができる(しかし、対象物が変わると全く出来なくなってしまうケースがある。航空写真なら描き起こすことができるが、風景だとできない、など)

 

● 書籍や電話帳、円周率などを暗唱できる。内容の理解を伴わないまま暗唱できる例もある

 

● 芸術性の非常に高い作品(絵画、彫刻など)を作ることができる

 

● 並外れた暗算をすることができる。