親(法的保護者)と教育関係者の役割・責任
Roles and Responsibilities of the Players at School Settings
子どもの教育に関連してくる人達には、「どのような人がいるのか?どのような責任や権利を持っているのか?」を理解することは大切です。
下記は、学校に関連する法律「School Act」に記されている関係者の「役割・権利/責任」です。
Parents/Legal guardians(親/法的保護者)
権利
●学校での子どもの出席、行動、進歩についての情報をもらうこと
●学校生活における計画書や、学区の教育委員会との契約書の情報をもらうこと
●「parents’ advisory council=保護者の諮問委員会」へ入会すること
●役員会での規約や規則に関するボランティア活動を提供すること
●子どもの成績表や成績表のコピーを見ること(料金が生じる場合もある)
●役員会スタッフの雇用決定が子どもの教育や健康、安全面に強く影響する場合、
教育委員会に抗議すること
責任
●毎年、9月30日前に決めた学校への入学手続き・登録をすること
●子どもの教育プログラムについて、学校関係者と話し合いをすること
Teachers(教師)
●教育プログラムの作成、監督、診断をすること
●生徒の個別活動や、団体活動を指導、診断、評価すること
●「School Act」に準ずる規約に記載されている役目を果たすこと
Teaching Assistants(補助教員)
●教師や校長の一般的な監督の元で働くこと
●教師が責任や役目を遂行できるように手助けすること
※Teaching Assistantは、学校によって、「Teacher Aide/Educational Assistant/Special Education Assistant/ Classroom Support Worker」など、さまざまな名前で呼ばれています。
※「School Act」によると、補助職員は、あくまでも教員の補助的な役割をするだけで、教師の責任である「プログラム作成や診断、生徒の成果の評価」をしてはなりません。詳細は、BC Teachers Federation とCanadian Union of Public Employees of British Columbiaが発行している「The Roles and Responsibilities of Teachers and Teacher Assistants」を参照のこと。
School Principal(校長)
個別指導計画(IEP=Individual Education Plan)を作成・実行するのは教師の仕事ですが、その最終的な責任を負うのは、校長です。その他、学校職員の監督や、学校全体の管理も担います。よく言われているのは、「その学校の保護者(特に、障害児の保護者)と学校スタッフとの関係の基本姿勢は、校長次第で決まる」ということです。
Superintendent(最高責任者)
学区域の全ての学校とその職員の一般的な監督、指導、管理、運営、教育プログラムの評価に対して、責任を負います。
【関連資料】
・ACT’s Autism Manual for B.C.
(Chapter 7--The B.C. Education System – An Introduction for Parents of Students with ASD)