医療
Medical Benefits
自閉症や発達障害を抱えている子ども達にとって、医療とは切っても切れない関係です。多動障害・睡眠障害など。。。 症状によっては、薬でコントロールしないと、日常生活どころか、命でさえも危なくなってしまうこともあるのです。
しかし、こういった医療費も、一生涯続くとなると、家計を圧迫していくのは目に見えているので、対象となるご家族にいろいろな助成制度があります。
■At Home Program
(AHP) ▶詳細 Ministry of Children and Family Development
自宅で重症の障害児を育てている保護者の膨大な費用の支援を目的に設立。
【Respite-レスパイト助成】と【Medical Benefits-医療助成】の2種類があります。
Respite-レスパイト助成
こちらは、医療に関係した助成ではないので、詳細は「保育」の項目を参照して下さい。
Medical Benefits-医療助成
乳幼児や障害児/者、高齢者などを在宅でケアしている家族の医療の経済的負担を減らすため、家族支援サービス。給付条件をクリアした家族に、以下の基本的な主要医療関連アイテムの助成を行っています。
• 医療用品 Medical Supplies
• 医療用具 Medical Equipment
• 生体医用装置 Biomedical Equipment
• 装具学・添え木 Orthotics and Splints
• 聴覚機器・用品 Audiology Equipment and Supplies
• 就学児長期治療 School-Aged Extended Therapies
• 歯科・歯列矯正・視覚医療保証 Dental, Orthodontic & Optical Coverage
• 医療に関連した交通費 Medical Transportation
• BCメディカルサービスプラン(MSP) Medical Services Plan Coverage(※詳細は下記)
• 薬・ファーマケア Medications and PharmaCare(※詳細は下記)
【給付条件】
・カナダの市民権や永住権を所有していること
・申請時点でBC州に住んでいること
・対象者が子どもの場合:扶養児童が18歳未満(レスパイト助成)
17歳未満(医療助成)であること
・対象者が成人の場合:個人の状況によって決定
・BCメディカル(MSP国民健康保険)へ加入していること
・申請者の保護者と扶養児童が同居していること
・日常生活で、自立が困難な作業項目(例:入浴や、排泄、食事、着脱など)
が少なくとも3~4つあること
【注意事項】
・Nursing Support Serviceの介護サービスを利用している場合、
アセスメント不要で、医療助成が可能
・AHP申請用紙に医師からの記載があり、一時的な症状の緩和で利用する場合、
アセスメント不要で、レスパイト・医療両助成が可能
・保険金や裁判の勝訴報酬を受取ったこどもや扶養者は適応外
・適性は定期的にチェックされる
【助成内容】
「障害の症状・レベル・年齢・収入・家庭環境など」を基に、
必要なサポート内容を決定
【申請方法】
[PDF] 申込フォームに記載して、 [PDF] At Home Program Regional Contact に郵送
■Medical Services Plan (MSP) Premium Assistance
【Regular Premium Assistance Program】と
【Temporary Premium Assistance Program 】の2種類があります。
Regular Premium Assistance Program
上記の【At Home Programの医療助成】は、「重症の障害がある17歳未満の子ども(状況に応じて成人も)とその扶養家族」を対象にしたものですが、Premium Assistance は、一般の低所得者への保険料援助制度でもあるので、「軽中度の障害がある17歳未満の子ども(状況に応じて成人も)を扶養し、At Home Program の対象にならない家族」は、こちらの制度を利用できるかもしれません。その世帯の経済状況に応じて、通常の保険料自己負担が割引になります。
Temporary Premium Assistance Program
急病など一時的な経済的負担が発生した時の助成。
【給付条件】
・カナダの市民権・永住権保有者。(ワーホリは対象外)
・申請時点で12ヶ月間以上カナダに居住している
【給付金計算】
「収入・貯蓄などの経済状況」を基に計算。対象者は、20%~100%の助成。(Temporary Premium Assistance 制度では、給付金が100%になることも)
【申請方法】
申込フォーム[PDF]に記入、1ページ目下記にある「Health Insurance BC」
に郵送。
■Healthy Kids ▶詳細 Ministry of Health
上記の Premium Assistance の対象者で、19歳以下の子どもを扶養している低所得者は、追加で受けられる可能性がある助成制度。基本的な保険料をはじめ、通常はMSP保険ではカバーされないとされている「歯の治療費・メガネ代」が助成されます。限度額以上の治療費は、家族負担。子どもの眼科検査は、通常のMSPでカバーされます。
■PharmaCare ▶詳細 Ministry of Health
医師によって処方された薬代を一部援助してくれる制度。BC州在住者であれば(高収入者でない限り)、単身でも家族でも、殆どの人が申請可能で、一度申請してしまえば、あとはBC州から引越しをしない限り、自動的に更新されます。
2年前の個人の収入(ネットインカム)に応じて、1年間に使える
「控除免責金額deductible」と「年間家族最高額Annual Family Maximum」
が決まり、deductibleに至るまでは薬代は本人負担になりますが、
それ以上の年間家族最高額に至るまでの追加代金の70%を助成してくれます。
低収入者であれば、控除免責金額は設定されずに、即全額助成されます。
収入が$31,667~$35,000の場合は、deductibleは$1,000と計算されます。
【申請方法】
申込フォーム[PDF] に記入、1ページ目下記にある「Health Insurance BC」に郵送。オンラインでも申請可。
■Supplementary Health Care Benefits ▶詳細 Ministry of Health
上記の「Premium Assistance の対象者」や「At Home Programを通してMSPに加入している者」は、以下の対象となる治療において、一回につき$23(年に10回までが限度)の助成が受けられます。
• Acupuncture
• Chiropractic
• Massage therapy
• Naturopathy
• Physical therapy and Non-surgical podiatry