交通料金 割引
Transit Fare Allowance
●障害の療育・関連したワークショップへの参加などの目的
で、公共交通機関を利用したくでもできない場合
●公共交通機関を利用できるけど、介助が必要な場合
●娯楽や旅行で遠方に出かける場合
。。。など、対象となる障害者(制度によっては、その介助者)にさまざまな交通費割引の支援制度があります。
下記は、BC州の制度ですが、カナダ国内で利用できる「長距離バス・長距離電車・航空機」の助成制度も設定されている各民間企業もあります。詳しくは、「日本 / カナダ 障害者環境比較---交通料金 割引」ページをご覧下さい。
■ Bus Pass Program
▶詳細 Ministry of Social Development
BC州政府と、公共交通機関の民間企業 Translink の提携によって行われている「障害者&高齢者対象」の定期券の特別割引制度。
右画像は、Translink の管轄において、Metro Vancouver 3ゾーン圏内で運航している「バス・スカイトレイン・シーバス」の定期券。通称「Compass Red Card」。カードに記載された本人のみが使用でき、他人への一時的譲渡は不可。
※注意※ 多くの利用者が誤解しているようですが、
この「Compass Red Card」だけでは、
介助者の交通費は無料になりません。
必ず、下記で説明している「Handy Card」
の提示が必要です。また、下記の「Handy Dart」
のサービス利用者には適応しません。
【対象条件】
・Ministry of Social Development and Social Innovation からの
「Persons with Disability (PWD) Assistance」受給者
・「Federal Old Age Security (OAS)」or「Guaranteed Income Supplement
(GIS)」の受給者
・60~64歳で、BC州政府からの「Income Assistance」受給者
・65歳以上で、「Guaranteed Income Supplement (GIS)」には対象になる
ものの、カナダ居住期間が10年未満の者
【割引内容】
2018年1月1日から、「交通費」として、月額$52が障害者手当とは別に支給されます。対象者は、年間特別割引定期券の購入や他の交通費として使う事が可能ですが、TransLinkの管轄地域とBC州の交通機関内のみで、下記のHandyDartへは利用できません。
【申請方法】
オンライン--「REQUEST SERVICE」にて。
「新規・住所変更・定期券の紛失による再発行」の申請が可能。継続申請書は、自動的に10月中旬頃に登録してある住所に郵送されてきます。
■ HandyDART ▶詳細 TransLink
通常の交通手段を使えないお年寄りや障害者を、バンや小型のバスで移動するBC州の交通サービス。目的地から目的地までの個別のサービスで、右の画像のような309ものバスが1日18時間、BC州内の大型都市や小さなコミュニティーで提供されています。
最低1日~最高7日前までの予約が可能。翌日の予約を希望する場合は、少なくとも1日前までの予約が必要です。予約は、空席があれば。。。ということなの で、早ければ早いほど希望通りに予約できる可能性が高まります。予約をやむを得ない事情でキャンセルする場合は、最低2時間前までの連絡が必要。
あまりにも天候が悪い場合、ガンの治療など重要性を持つ予約以外を除いて、運営側が全ての乗車を中止することも。中止の連絡は、予約した人全員にいきますが、この番号604.575.6600で確認も可能。
運賃支払い方法は、通常の Tranklink 交通機関と同様、 定期券「Fare Cards」か、回数券「Fare Savers」をゾーン別に利用。所持してい る定期券・回数券が、行きたいゾーンでない(例えば、3ゾーンに行きたいのに1ゾーン分のものしかもっていない)場合、差額を現金で払います。1ゾーンと 2ゾーンは同一料金。Concession の特別料金は利用不可。往復で利用する人は、帰りのピックアップの際に支払い。
その時の予約状況や行き先により、HandyDARTのバンではなく、一般のタクシーが迎えに来るかもしれませが、その場合でも、HandyDARTと同様 の料金を支払います。
「予約日の前日午後5時以降」と「当日の予約時間10分前」に電話でのリマインダーがあります。通常、予約時間の前後30分以内には到着するようになっていますが、道路事情などにより遅れが予想される際には、 連絡がいきます。その30分以内に出発できな場合は、(5分程度は大丈夫かもしれませんが)他の乗客も待っているため、基本的には待ってくれません。時間厳守です。
■ HandyCard & Taxi Saver ▶詳細 TransLink
HandyCard は、Tranklink 管轄の公共交通機関内で、障害者であることを証明できるID。日本で言えば、療育手帳みたいなものです。
※注意※ HandyCardは、申請書は上記の HandyDART と同じなのに、どういうわけか HandyDART の乗車には使えません。HandyDARTサービスを利用されるには、あくまでも HandyCard
料金ではなく、HandyDARTの料金が適合。HandyDARTが利用困難な場合に限り、タクシー
の割引券が購入可能。
【対象条件】
・介助者なしでは、公共交通機関を利用できない永続的な認知障害者・身体障害者
【割引内容】
・HandyDART--- 通常の Tranklink 交通機関と同額
・HandyCard---- 申請は無料
乗車時に提示すれば・・・⇒ 本人の運賃が Concession 料金で乗車
乗車時「Compass Red Card」と一緒に提示すれば・・・⇒ 介護者も無料で乗車
【申請方法】
[PDF] HandyDART & Handy Card Application Formに必要事項を記入し、写真貼り付け、医師からのサインを貰って郵送。
■ BC Ferries
▶詳細 BC Ferries
対象の障害児/者とその介護者を対象にした、フェリー運賃割引制度。予め、申請をして、「BC Ferries Disabled Status Identification (DSI) Card」をゲット。チケットを購入する際に提示します。
【対象条件】
・生涯完治しない障害を抱え、旅行の際の身の周りの世話
(食事・薬品の投与・排泄など)が自分でできず、常に介助が必要である
・認可された医療施設にて、正式に障害の診断が下りている
【割引内容】
Discount Rate とだけ記載されているので、具体的には不明
【申請方法】
Disabled Status Identification Application に必要事項を記入し、写真貼り付け、医師からのサインを貰って郵送。
【関連/引用/参考サイト】
・Image: Seabus--Vancouver in the 21st
・Image: Bus--Transit
Freak
・Image: Sky Train--The Toronto Sun