【BC州バンクーバー周辺情報  Metro Vancouver Info

 

  高校~成人後の生活        
  
Transition Time and Adulthood       

 

BC州では19歳以上の人は、障害があるないにかかわらず、全て「成人」としての扱いになるのですが、ガラリと変わることがあります。それは・・・

・Canada Child Tax Benefit 

・Universal Child Care Benefit 

・Family Bonus Program

・Healthy Kids

・Autism Funding Program

 

などなど。。。の助成は18歳以下を対象としていることから、貰えなくなってしまうのです。成人対象の制度も勿論ありますが、その助成内容は、残念ながら微々たるモノ。 だからこそ、「成人後にどのような生活を送って行くのか・・・」きちんとした将来設計が大切です。

 

 

チェックポイントは6点

✔ どのような準備を高校卒業前からできるか?

✔ どのような「経済的サポート」があるのか?

✔ どのように「昼間の時間」を過ごして行くか?

✔ どのような方法で仕事を見つけるか?

✔ どのような「居住タイプ」で暮らしていくか

✔ どうしたら親の死後も子どもを守れるか? 

 


一つ一つの過程は、人によって前後することもありますが、大まかな「過程 & 詳細」は、こんな感じです。↓

 

【チェック1】   どのような準備を高校卒業前からできるか?

 

14~16歳頃

 高校卒業後の生活について、大まかな計画を立て始める

 経験してきている先輩の親御さんから情報収集

 コミュニティーでのネットワーク作り

 子どもの Social Insurance Number 取得

 子どもの Birth Certificate と Canadian Citizenship Certificate用意

 学校の IEP(Individual Education Plan) で卒業後の進路について、ベストな選択をしていく

 

 

17歳頃

 MCFD (Ministry of Children and Family Development) 管轄の CYSN (Children and Youth with      Special Needs)に連絡し、成人対象の助成申請に必要かもしれないアセスメントについて確認

 大学や専門学校など。。。進学への可能性を模索

 「Day Program / Employment Support / Volunteer Program」を提供する地域の

     専門エージェンシーを見学し、情報収集

 「BCID Card」を申請

 17歳半になったら、「PWD (Persons with a Disability) Benefit」を申請

「PWD Benefit」を受取る銀行口座を開設 (Joint Account にしておくと便利)

► CLBC (Community Living BC) に連絡し、卒業後の進路や受給可能なサービスについて相談

注意CLBCが提供しているさまざまなサービスは、非常に人気があり、

待機時間が長いので、19歳になると同時に開始するためには、早めの準備が必須!

 

 

18歳頃

► 18歳になる1カ月前に、Ministry of Housing & Social Development とミーティングし、

    「PWD Benefit」の受給資格があるかを確認

► 18歳までの助成制度「At Home Program Medical Coverage」が終了し、代わりに対象者であれば

 「PWD Benefit Medical Coverage」の助成が開始

※「At Home Program Respite Service」は19歳で終了、代わりに対象者であれば

CSIL (Choice in Supports for Independent Living) Program for Respite and Home Support」の  助成が開始。受給資格があれば、政府機関のMinistry of Health に連絡。 

► 公共交通機関を利用するなら、障害者対象の「Bus Pass Program」に申込み

 地域のVolunteer / Recreation」をチェックして、将来の社会活動の可能性を広げるため準備

「Representation Agreement」を作成するか考慮

 

高校卒業
【チェック2】   どのような「経済的サポート」があるのか?

 

▶詳細「成人 経済的サポート完全マニュアル

■ PWD (Persons with Disabilities Benefit)      ■ 障害者のための貯蓄「RDSP」

■ Joint Account 口座開設方法                        ■ Disability Tax Credit

■ 知らないと損する助成制度                           ■ Endowment 150 Fund

【チェック3】  どのように「昼間の時間」を過ごして行くか?
進学

普通のクラスだけではなく、障害者のためのライフスキルや雇用につながるクラスなどもある。所得制限などの条件をクリアすれば、授業料や教科書代などの教育資金を援助してくれる助成制度がある。

 

▶詳細「教育関連の助成制度
就職活動

個人で就職活動を行うのではなく、専門のエージェンシーを通して「雇用支援プログラム」を受け、正式に就職成立となるケースが多い。 Community Living BC を通して専門エージェンシー」を紹介してもらうか、直接連絡する。

その他

比較的重度な障害があり、最初の段階で、進学も、就職の可能性も考えられない場合であったとしても、家で何もせずにダラダラ過ごすのは健康的ではない。興味のあることを探して、出来る限り、アクティブに暮らせるライフスタイルを見つける。


【チェック4】   どのような方法で

仕事を見つけるか?

 

▶詳細 「仕事GETまでのヒント」


学校の

Employment Preparation Program

卒業後、就労を希望する障害者には、専門エージェンシーのような特別雇用支援クラスを設けている学校も。健常者の類似サポートプログラムと違うのは、個別や少人数での指導。障害の内容・症状により、指導方法も変えること。

 

雇用につながるような能力があれば、即、就職活動開始。まだ足りないと思われる場合は、右記の通り、専門エージェンシーにて雇用支援プログラムを受講してから就職活動をする。

エージェンシーの Supported Employment Program

適正審査 & 能力診断

エージェンシーにて、雇用能力を診断。

 

計画 &トレーニング

個々の「長所・能力・希望・障害の内容」によって、計画や目標を設定。スキルアップ目的の「トレーニングやボランティアでの仕事体験など」を提供。

 

情報収集 & コネ作り

Job Fairなどのイベントやミーティングに参加。準備が出来次第、仕事探し開始。

エージェンシーの

Day Program

Life Skill Program

「雇用」ではなく、「日常生活に必要なスキル」「娯楽を通して学習する社交性」にフォーカスしたプログラム。 

 

• 安全・危機管理

• ソーシャルスキル

• 公共交通機関利用

• 栄養・健康管理

• 緊急時における準備

• 恋愛交際スキル・性教育

• 映画・スポーツ鑑賞 

• 絵画・料理講座

 

・・・など、学習的~リクリエーション的な内容まで多彩。


【チェック5】   どのような「居住タイプ」で暮らしていくか?

 

▶詳細「居住 & 介助に関する助成制度

「居住型介護支援 利用の注意点」

完全独立

+

部分介助

普通の民間アパートや、公営住宅などの完全独立した環境で、訪問スタッフによる部分的な簡単なケア(家事代行・食事準備など)を受けて暮らす。
ケアギバー宅

+

部分/全介助

個人宅でのホームステイ。審査にパスした一般家庭がサポート。障害の症状に適したケア(家事代行・食事準備・排泄サポートなど)を受けて暮らす。
グループホーム

+

部分/全介助

通常3~4人で戸建住宅をシェア。専門スタッフが交代でサポート。障害の症状に適したケア(家事代行・食事準備・排泄サポートなど)を受けながら暮らす。
実家

+

部分/全部介助

住み慣れた家で、継続して居住。保護者と、訪問スタッフがサポート。障害の症状に適したケア(家事代行・食事準備・排泄サポートなど)を受けて暮らす。

【チェック6】   どうしたら 親の死後も 子どもを守れるか?

 

▶詳細「子どもの幸せを考えた終活準備