アセスメント
Assessment
公立機関でのアセスメント(無料)
♣ BC州に居住する19歳までのこどもの場合 ♣
BC州のアセスメントガイドライン[PDF] に基づき、居住している地域により下記の期間で実施。
アセスメント費用は一切かかりませんが、予約待ちがかなり長いのが問題で、1~2年とも言われています。
キャンセル待ちが出れば、もっと早く受けられる人もいるみたいですが、
待機している間にも子どもは成長していき、その分、治療も助成も受けられないので、
有料のアセスメントを選択される家族も少なくありません。
【管轄組織】
・BC Autism Assessment Network (BCAAN)
自閉症のアセスメント
・Complex Developmental & Behavioural Conditions Network (CDBC)
自閉症以外の知的障害・行動障害のアセスメント 詳細ビデオ
【実施機関】
・バンクーバー地域 Sunny Hill Health Centre(写真)
4480 Oak Street, Vancouver, BC, V6H 3N1
Tel: 604-875-2345
・ビクトリア地域 Queen Alexandra Centre for Children's Health
2400 Arbutus Road, Victoria, BC, V8N 1V7
Tel: 250-519-5390
♣ カナダの他の州からBC州に引越ししてきた19歳までのこどもの場合 ♣
もうすでに他の州でアセスメントを受けていて、政府 (Ministry of Children and Family Development)のプログラムに申請するには、BC州の専門家 (小児科医・精神科医など)に診断書を確認してもらう必要があります。(専用フォーム Confirmation of previous diagnosis form)
♣ カナダ国外からBC州に引越ししてきた19歳までのこどもの場合 ♣
診断方式が異なるため、BC州の専門家による新たなアセスメントが必要です。政府のスタッフの中には、「もうすでに正式な診断をしてもらっているのであれば、資格者に翻訳してもらえば大丈夫。」とアドバイスをくれる場合もありますが、実際は殆どのケースで、申請後却下されるそうなので、ご注意を。
【自閉症アセスメントについての相談機関】
・ACT - Autism Community Training Society
Website: https://www.actcommunity.ca/
・Autism Society of British Columbia
Website: http://www.autismbc.ca/
【関連サイト】
・BC Autism Assessment Network (BCAAN)
・[PDF] Standards and Guidelines for the Assessment and Diagnosis of Autism Spectrum Disorder
・[PDF] A Parent’s Handbook: Your Guide to Autism Programs(英語)
・[PDF] A Parent’s Handbook: Your Guide to Autism Programs(日本語)
私立機関でのアセスメント(有料)
日本のように「希望する機関を選んで、直接連絡をして予約するだけ」の気軽な予約。比較的、待機期間が短く、ファミリードクターからの紹介状も要らない・・・と、政府のアセスメントよりも面倒なことは少ないメリットはありますが、アセスメント費は、無料ではないのが玉にキズ。どこの機関で受けるの か、どれくらい時間を要するのかによって異なりますが、一般的に$2000~$3000くらいもかかってしまうのです。どこの私立機関で受診しても、診断は政府機関のBCAANの基準に従って行なわれるので、
専用フォームへの記載が義務付けられています。
(専用フォーム Non-BCAAN (Private) Diagnosis form)
♣ バンクーバー近郊の主な私立アセスメント機関 ♣
Able Development Clinic Inc.
Website: https://www.ableclinic.ca/
Fraser Developmental Clinic
Website: http://fraserdevelopmental.ca/
Monarch House
Website: https://www.monarchhouse.ca/
The Asante Centre(現在、自閉症診断は実施されていない)
Website: https://www.asantecentre.org/
Dr. Sharon Arnold and Associates
Website: https://drarnoldandassociates.squarespace.com/
West Coast Child Development Group
Website: https://www.childdevelopmentgroup.com/
♣ 有資格精神分析医 ♣ ⇒ 探せるサイト
British Columbia Psychological Association
Website: http://www.psychologists.bc.ca/
アセスメント専門家選びの注意点!
自閉症のアセスメントを受けるにあたって、気をつけなければいけないことは、「きちんとした専門家を選ぶこと」そして、「認可された基準で診断すること」です。
きちんとした専門家とは・・・
・国家資格を持った医師(Licensed Medical Doctors)
・博士号を持った心理学者(Ph.D. Psychologists)
認可された基準とは・・・
・CARS – Childhood Autism Rating Scale
・GARS – Gilliam Autism Rating Scale
・ADOS – Autism Diagnostic Observation Scale
・ADI – Autism Diagnostic Interview-Revised
・ASDS – Asperger Syndrome Diagnostic Scale
これらの基準をもとに、こどもの以下の能力を診断していきます。
・コミュニケーション能力(Communication)
・日常生活能力(Daily Living Skills)
・社会性適応能力(Socialization)
・運動能力(Motor Skills)
具体的にどんなことをするかというと・・・
・全ての関係者(両親/シッター/先生など)に質問して、こどもの様子を調査
・実際にこどもの行動を観察して、問題を判断
・医療カルテやグラフを参考に、成長過程を監視
【関連/引用/参考サイト】
・ACT How to Assess the Qualifications of Professionals
-Tips for Parents by Dr. David Batstone-
「アセスメント関係」よくある質問
Q1 お勧めのアセスメントセンターはありますか?
⇒ 子どもとの相性などは、それぞれ担当してくれる医師によるところもあると想いますが、アセスメントの方法や内容は、何処のプライベート機関もきちんとトレーニングを積んでいるドクターが一定の基準に従って行っていますので、センターによっての差は大幅に変わることはありません。
●コンタクトをした時点で、予約が取れやすさにバラつきがあるとしたら…
●アセスメント費が高い
●タイミングがたまたま良かった
●外部の提携医療機関に委託していて、医師の数が圧倒的に多い
などという理由があるのかもしれません。
Q2 アセスメントセンターを予約するにあたって注意することは?
⇒ センターによっては、アセスメント当日、子どもの体調が悪かろうが、何があろうが、日時の変更ができないこともあります。何日前であってもキャンセルしたら、全額支払いになるところもあるので、予約前にきちんと確認が必要です。
息子(当時15歳)の場合
息子は、日本で生まれて、ティーンになるまで日本で育ち、カナダに来ました。その当時のアセスメントの様子を記載します。
長期にわたって待つことができなかったので、 有料の機関を選びましたが、有料のアセスメントは、決して安い金額ではないので、機関選びは慎重に、時間をかけました。
このサイトに載せている全ての機関に連絡を入れ、それぞれのシステムと料金、スタッフの対応 などを比較。中には、コンタクトをしても、まるで返答のないところや、返答はあっても、私が 質問した項目にはきちんと答えてくれないところもありました。(実に、カナダらしいです。。)
「アセスメント費用が高いところ」は、一見、ちゃんとしているように見えますが、もしかしたら、ボッタクリかもしれませんよね。かといって、「こんなに安くていいの?」というところは、BC州の政府が認可している基準項目を満たしていないかも。。。という不安があります。
結局、先輩ママさん達からの意見も聞いて、一つに絞りました。そこは、最初にコンタクトした時から、メールの返事も迅速で、細かく聞いた質問への回答も丁寧。予約したときの受付のスタッフの態度もとても好感が持て、アセスメント費用もリストに掲載した機関の中では真ん中くらい。
何もかも、私が求めていたような機関だったので、そこに決めたのですが、一つだけ気がかりなことが・・・それは、一度予約をとってしまうと、当日、こどもの体調が悪かろうが、何があろうが、日時の変更ができないということ。何日前でもキャンセルしたら、全額支払い。
「そんなぁ~~、マジかよぉ~~!!!」とは、正直思ったのですが、そう言われてしまったら、仕方がありません。「飛行機のシートセールも同じルールなのだから。。」と、無理矢理自分を納得させ、予約しました。
息子はずっと日本で育ってきているので、ベースは全て日本語です。障害が判っても、「バイリンガルに育てたい!」という夢を棄てきれず、息子には産まれたときから、日本語と英語で日常生活を送ってきたのですが、それでも、「一応、きちんとしたアセスメントをしたいので、お母さん以外の日本人の通訳さんをつけてください。」と言われました。あぁ。。料金が増す。。><
そして、さて、アセスメント当日。場所の下見までは行ってなかったので、施設のきれいさ、充実さに感動!実際に会ったスタッフの対応にも感動!「やっぱり、ここにしてよかった!」と思いました。問診票に記入をし、必要書類を用意して、待つこと10分くらい。担当してくれる女医さんが来て、息子に挨拶しました。息子は、教えた通り、「Hello. I am ○○(名前).」と、視線を逸らして、機械的に自己紹介。先生に連れられて、息子と私、通訳さん一緒にいよいよアセスメントの部屋へ。
---これから、どんなことがテストされるんだろう???---
カナダ式のアセスメントは初めてなので、内心、興味津津。親の私が、ドキドキ、ワクワク・・・
しかーし!アセスメントの部屋に入ったとたん、息子は、お気に入りのおもちゃ(ボタンを押すといろいろな音が出る幼児用のおもちゃ)を見つけてしまい、先生が何を質問しても、無視。通訳さんが日本語で呼びかけても、無視。先生が「手伝ってくれ~」と、ママコールをしたので、後ろにスタンバイしていた私が出ていく羽目に・・・
「やっぱり、親の私じゃないと言うこと聞かないのよねぇ。。」
と、誇らしげに出ていった私の呼びかけも、あっさり撃沈。
誰が何語で何と言っても、お菓子を見せびらかしても応じず、
最初から最後まで、そのおもちゃに夢中になってしまい、アセスメ
ントどこじゃなくなってしまったのです。(涙)
アセスメントが開始されてから、たったの15分くらいで、先生は根をあげて、
質問は打ち切り。
ひとこと「お母さんの言う通り、息子さんは、典型的な重度の自閉症だわ~~」と言われ、
先生と顔を見合って、苦笑したのを覚えています。(^^ゞ