県作業療法士会(1190人)の有志6人は、発達障害への理解を深め、子どもたちの療育を進めようとヒーローにふんした体操指導や寸劇に取り組んでいる。障害の有無にかかわらず、全ての子どもが楽しめる内容。助言や相談しやすい環境をつくり、早期発見にもつなげる狙いだ。メンバーは同会天草ブロック長の引地大介さん(35)=天草市久玉町=ら。作業療法士を示す英語の略語「OT」をもじり、「リハビリ専隊オーティンジャー」と名付け2011年夏に結成した。
四つんばいで歩いたり、蛇行しながら走ったりするなど体力向上のための体操が中心。運動後に子どもたちの個別指導や相談を受ける。ボランティアで月1回、苓北町の保育園で教えているほか、県内各地へ出張して指導している。
14日には合志市社会福祉協議会「ふれあい館」で教室を開き、障害のある子どもたちや家族連れら約50人が参加。道路への飛び出しを注意する寸劇を披露 した後、体操を楽しんだ。西合志中央小6年の緒方駿君は「飛び出しもしないし、お年寄りがいたら横断を手助けしたい」と宣言。
引地さんによると、発達障害の相談窓口がなかったり、理解不足から療育が遅れたりすることがある。引地さんは「早期からの療育と、社会の理解が大事。可能な範囲で教室を開きたい」と話している。同会事務局TEL096(389)6780。(林田賢一郎)
【News Source:2014.6.28 くまにちコム】
コメントをお書きください