農薬と自閉症の関係【USA】

妊娠中の女性が農薬にさらされると、その子供が自閉症を発症する確率が66パーセント上昇することが明らかになった。アメリカのカリフォ ルニア大学、デービス校の研究者たちが23日、医学誌「Environmental Health Perspectives」に農薬と自閉症の関係を発表した。それによると、農薬などの化学薬品が散布された畑などの近くに住んでいる女性は、そうでない 女性に比べて、自閉症の子供を産む確率が66パーセント上昇するという。

自閉症は、現代アメリカにおいて、その数が急増している精神疾患の一つであり、発症の直接の原因はまだ明らかになっていない。2000年では、アメリカに住む子供のうち、自閉症の子供は68人に1人に過ぎなかったが、2010年には、150人に1人に増えている。

 

カリフォルニア大学の研究者たちは、カリフォルニア州に住む約1000人の女性とその家族、子供らに対し、調査研究を進めた。その結界、いろいろなことが明らかになった。

自閉症の子供を持つ家族は、複数の農薬が使われている農地の近くに住んでいた。農薬が散布されている農地から自宅までの距離は、1.25から1.75キロメートルであった。

研究者たちはまた、妊娠の中期または後期に農薬に接する機会があった女性が、高い確率で自閉症の子供を出産していたことを知った。

以上の結果から、妊娠中の女性は、農薬などの化学物質に細心の注意を払うことが勧められる。

 

【News Source: 2014.6.24 けあNews