発達障害などがみられる子どもを幼児期から就学期まで支援する「橿原市子ども総合支援センター」が完成し、7日、開所式が行われた。行政の福祉部門と教育委員会に分かれていた担当部署を統合した奈良県内初の組織で、全国でも珍しいという。
鉄筋コンクリート2階建て975平方メートルで、市立白橿南小の北新館を改築して整備。岩場に見立てた壁をよじ登る遊具やブランコなどで遊びながら訓練する「感覚統合訓練室」のほか、「機能訓練室」「言語訓練室」などがある。
センターには、同市久米町に設けていた未就学児対象の療育訓練施設「かしの木園」を移転し、「子ども療育課」として拡充したほか、発達相談や幼児療育教室 の運営、小中学校への訪問支援、教職員研修などを担当する「教育支援課」も設置。言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、臨床心理士、保育士らを含む計32 人体制で業務にあたる。
式には関係者ら約80人が出席。テープカットをした後、森下豊市長が「子どもたちの療育を第一に考えた。よりよい施設にしていきたい」とあいさつした。
【関連サイト】
コメントをお書きください