発達障害支援へ人材バンク 県、14年度から情報一元化【岡山】

岡山県は2014年度から、発達障害者の支援に携わる人材のネットワーク構築に乗り出す。医師や市町村に配置されている発達障害者支援コーディネーターら をキーパーソンとして登録し、人材情報を一元化。16年度までに300人の登録を目指し、発達障害者の個別ニーズに沿ったきめ細かな相談体制につなげる。

 

発達障害者を支援する人材は県の「おかやま発達障害者支援センター」(岡山市)などが一定の把握をしているが、同センターとセンター県北支所(津山市)が受けた相談は増加傾向にあり12年度に2404件。支援のニーズが高まる中、全県的な人材バンクが必要と判断した。

医師や保育士、県内の17市町村が配置している発達障害者支援コーディネーター(3月末現在17人)、発達障害児の保護者に対して自らの育児経験を基に支援する県の「ペアレントメンター」事業の登録者(同32人)らにキーパーソン登録を今後呼び掛ける。

 

県は9月をめどにキーパーソン同士が情報交換できる専用サイトを開設。相談対応能力を磨くための研修会を年1回開くほか、同センターと県北支所が活動をサポートする。

 

 

発達障害者と家族らは、県や同センターの仲介によってニーズに合ったキーパーソンに相談に乗ってもらう。県は、発達障害への理解を深めるために各種団体が開く講座などの講師としてもキーパーソンに活動してもらいたい考え。

 

 

県は、キーパーソン登録目標を県政中期行動計画「晴れの国おかやま生き活(い)きプラン」(14〜16年度)に盛り込んでおり、14年度は100人程度の登録を見込んでいる。

 

2014.4.29 山陽新聞