知的障害のある児童らが入所する千葉県袖ケ浦福祉センター「養育園」(同県袖ケ浦市蔵波)で昨年11月、入所者の少年=当時(19)=が職員の虐待 を受けた後に死亡した事件で、県警木更津署捜査班は11日、傷害致死容疑で元職員の行方孝美(なめかた・たかよし)容疑者(23)=茂原市高師=を逮捕した。
行方容疑者の逮捕容疑は、昨年11月24日ごろ、施設内で少年の腹部を複数回蹴って傷害を負わせ、同26日未明に汎発性腹膜炎で死亡させたとしている。行方容疑者を含む職員5人は、ソファで横になっていた少年の腹部を数回蹴ったことを認めていた。
少年の腹部に暴行されたとみられる痕跡が残っていたことなどから、捜査班は暴行と死亡の因果関係が認められると判断したとみられる。5人は施設の調査に対 し、「支援がうまくいかず、手をあげてしまった」と話しているという。施設を運営する事業団は昨年12月に5人を解雇している。県警は、虐待を加えていたとされる別の4人については暴行容疑で書類送検する方針。
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