クラレの知的障害者雇用施設 厚労大臣が表彰 【新潟】

化学メーカー「クラレ」の新潟事業所(胎内市倉敷町)が今年度の「障害者雇用優良事業所厚生労働大臣表彰」を受けた。運営する知的障害者雇用施設「クラレ作業所」(同市赤川)での雇用促進や自立支援活動が評価された。

同社新潟事業所の障害者雇用率は6月1日現在、7・51%と民間企業の法定雇用率の2%を大きく上回っている。その一翼を担うクラレ作業所は1997年、社会貢献活動の一環として中条町(現胎内市)と、隣接する知的障害者通所授産施設「虹の家」の協力を得て開所した。27~61歳の男女20人が勤務し、今まで自己都合による退職者は1人も出ていない。

 虹の家からノウハウを得た指導員4人が職場を管理している。仕事は、関連会社の白衣や社の防寒着のクリーニング、アクリル板保護紙のリサイクル梱包(こんぽう)袋のクラフト紙とビニールの分別など。日常生活でも応用できるような内容のものが多い。認知度が徐々に高まり、受注も増えているという。

 開所当時から指導員を務める杉本勇二さん(70)の信条は「みんな工場の一員」。「時間はかかるけど、やれないことはない。『これ、作ってみたけどどうですか』と聞かれる時、やりがいを感じる」と顔をほころばせ、受賞を喜んでいた。

【2013.10.19 株式会社クラレ】

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    塩谷道子 (月曜日, 25 11月 2013 03:04)

    クラレ作業所の 雇用促進や自立支援活動 素晴しいです。指導員、杉本さん 立派な方ですね。

  • #2

    tampoppo (水曜日, 27 11月 2013 00:39)

    本当にこういう方は貴重ですね。沢山会社はあれど、なかなかこういう会社は見つからないですよね。