授産施設の製品カタログ作製【岐阜】

障害者が手掛けた製品を積極的に購入するよう地方自治体などに求めた障害者優先調達推進法が一日に施行されたことに合わせ、県社会福祉協議会は、県内授産施設の製品を紹介したカタログを作製した。公共機関だけでなく、企業や県民にも協力が広がることを期待している。

「あたたかさいっぱい」と銘打ったカタログは縦二十一センチ、横十センチで四十六ページ。県内の授産施設七十二カ所が作る、クッキーやカステラといった食べ物、せっけん、ハンカチなどの日用品など二百三点を、価格や製作施設の名前、連絡先とともに写真付きで紹介している。

 

障害者の経済的な自立を目指す障害者優先調達推進法は、国や地方自治体、独立行政法人に対し、障害者が働く施設の製品の購入に努めるよう義務付けた。県社協セルプ支援センターは「製品の質や製作技術向上のためにも、企業や県民の協力で受注が活発になれば」として、三年前に作った同様のカタログより掲載製品数を三割増やすなど、内容を改訂した。

 

「あたたかさいっぱい」は一万部作製され、岐阜市下奈良のセルプ支援センターや各市町村社協などで配布している。掲載内容は、県社協のホームページでも紹介している。問い合わせは同センター=電058(273)1111=へ。

 

2013.4.23 中日新聞