発達障害支援センターと図書館が協働、障害の特性理解を【神奈川】

相模原市発達障害支援センターと市立図書館で3月から、初めてとなる協働の試みが始まった。1日から市内3カ所の図書館に発達障害の関連書籍を集めたコーナーが特設されたほか、図書館で借りた本の返却期限を知らせる「期限票」にセンターの案内を期間限定で掲載している。

中央区の市立図書館、南区の相模大野図書館、緑区の橋本図書館の3館で、各館が持つ発達障害に関する書籍を集めた情報コーナーをそれぞれ開設。障害の基本的な特性が分かる入門書を中心に並ぶ。

また相談・支援機関の紹介もあり、同センターや、各区ごとの行政窓口でもあるこども家庭相談課・療育相談班の案内パンフレットも置かれている。

コーナーの「外」でも多くの人の目に触れてもらおうと、本を借りた人が図書館から受け取る期限票(横約5センチ、縦約15センチ)に同センターの連絡先や相談受付時間を記載している。コーナーも期限票も4月7日までの実施。

他人の気持ちをくみ取るのが苦手、自分の感情をうまく表現できないなど障害の特性が知られていないことで生まれている誤解や偏見があるといい、同センターが「市民により身近な場で情報発信したい」と図書館に持ち掛け、今回の協働が実現した。

 

2013.3.5 カナロコ