福山市こども発達支援センター(三吉町南)に発達障害に関する相談予約が殺到し、対応まで約1カ月待ちになっている。10月15日の受け付け開始後、11月末時点の予約127件のうち、応じられたのは半分の64件にとどまった。
相談対応は2人態勢。うち1人は必ず保健師が務める。センターの保健師は2人。作業療法士などの協力を得ても、他の診療、発達訓練の対応があるため1日3組程度が限界だという。1回当たりの所要時間は1時間から1時間半程度。
センターは専門医1人が常駐し、未就学児の発達障害の相談から診療、発達訓練までを一貫して担う全国的でも珍しい機関。NPO法人広島自閉症協会東部支部の小川恵理子支部長(府中市)は「専門医による診療機関は広島県内でも少ない。幼少期は保護者の不安も大きく、殺到はうなずける」と話す。
相談予約のあった127人の居住地の内訳は、福山市121人▽府中市1人▽世羅町3人▽笠岡市2人。相談後の診療は、11月末までに48人だった。
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