コミュニケーションなどが苦手な発達障害者の働きやすい職場環境について、企業関係者らが理解を深めるセミナー「発達凸凹がわかれば職場が変わる!」が27日、大阪市北区のハービスプラザで開かれた。参加者らは、障害があっても得手不得手を踏まえた対応をすれば力を生かせる点などを学んでいた。
同じミスを繰り返したり、時間を守れなかったりと、“困った社員”とされる人の原因が発達障害にあった場合、職場の理解や配慮によってトラブルを軽減できる点などを伝えようと、NPO法人発達障害をもつ大人の会(大阪市福島区)が大阪府の事業を受託して開いた。
同法人の広野ゆい代表が、幅広い範囲で発達の凸凹がある発達障害の特性や対応方法を解説。うっかりミスが多い「不注意タイプ」には、しかるよりもメモを渡すといった工夫が効果的な点など「仕事を教える際、相手のタイプを考えてサポートすると働き方が変わる」と指摘した。
当事者からの報告では、不注意で失敗も多いという工務店勤務の男性(34)が「指示をメモし忘れていたら周りの社員が促してくれる」職場環境などを紹介。得意分野の営業ではトップ成績を収めている点にも触れた。
参加したメーカーの人事担当者(39)は「社員の中でも思い当たる人はいるが、知識があれば対応も変えていける」と話していた。
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