アンソニーは、生まれつき片足がありません。母・ジュディは、まだ10代で、アンソニーを身ごもり、シングルマザーとして、障害のある息子を決して甘やかさず、厳しく育てたそうです。時には、取っ組み合いになったことも・・・
まだ、幼いころのアンソニーは、走れないことで仲間はずれにされたりしましたが、母親は「諦めるな」と息子を元気づけ、必死で特訓した結果、松葉杖があれば走ることができるようになって、友人もできました。
高校に入り、レスリングを始めたアンソニーは絶対に諦めない精神で、挫折しながらも当時のアリゾナ州のチャンピオンに自ら、一緒に練習させて欲しいと頼み、ジムで猛特訓を開始。 レスリングは、強烈なタックルを受けたり相手の背後に回り込んだりする競技なので片足のハンデは並大抵のものではありませんでした。 しかし、アンソニーは、めきめきと実力をつけていき独自のスタイルを身に付け、ついに州のチャンピオンになりおかげで、アリゾナ州立大学への奨学金も獲得することに。
大学在学中、母が病気に倒れ、生活費を稼ぐ必要があったアンソニーは、一度は大学とレスリングを断念しようとしますが、母の「諦めるな!」の言葉で考えを変えアルバイトをしながら、大学に通い、レスリングも続けます。
大学2年の時には、全国大会で4位、翌年は7位そして、大学4年の大会では、ついに全米チャンピオンに! 片足という障害がありながら、これほど大きな健常者の大会で優勝したアスリートは、他にいないそうです。
アンソニーは、スポーツの式典で、その年の「ジミーV賞」「最優秀障がい者男性アスリート賞」の2つを受賞しました。 五体満足でも、何かを成し遂げることは非常に難しいのにアンソニーの不屈の精神、生き様は、本当に素晴らしく成し遂げた功績は奇跡的で、見る者を勇気づけます。 今では、自らの体験を書いた本を執筆し、公演もし子供から大人まで多くの人達に感銘を与えています。
彼が表彰式の最後に言ったスピーチがとても感動的です!
"Every soul who comes to earth with a leg or two at birth must wrestle his opponents knowing its not what is, but what can be that measures worth.
Make it hard, just make it possible and through pain, I won't complain.
My spirit is unconquerable.
Fearless I will face each foe for I know I am capable.
I don't care whats probable, through blood sweat and tears I am unstoppable."
和訳
この世に生を受けた人間は、脚が1本であれ 2本であれ、
困難に立ち向かわねばならない
どう生まれたかではなく、どれだけ価値のある者になれるか
たくましくあれ 可能性をたかめよ
そのために痛みが伴おうとも、私は不満をこぼす事はないだろう
私の魂は屈することはない
どんな敵に立ち向かおうとも恐れることはない
私は自分の可能性を知っているから
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