発作性疾患や知的障害を伴うまれな種類の自閉症を、食事療法と栄養補給食品によって治療できる可能性がある。研究結果によれば、これは他の種類の自閉症にも応用できる公算が大きい。
科学誌サイエンスに6日掲載された論文によると、研究者らはまれな種類の自閉症を持つ2つの家族から遺伝子変異を特定、その変異が血液中のある種のアミノ酸の濃度を低下させたことがわかった。同じ遺伝子変異を起こさせたマウスに問題のアミノ酸、分枝鎖アミノ酸(BCAA)を補うサプリメントを与えたところ発作が減り自閉症の症状も軽減された。
論文の執筆者でカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者、ガイア・ノバリノ氏は、被験者の2家族に見られた自閉症は極めて稀なタイプなものの、今回の発見は他の種類の自閉症を特定するのにも役立つ可能性があると指摘した。
米国では約88人に1人の子供が自閉症関連症状の診断を受ける。また、エール大学とカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究によれば、自閉症児の25%はてんかんの症状も持つ。
原題:Rare Autism Form May Improve With Diet Change, StudySuggests(抜粋)
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