障がいのある子どもたちがiPad(アイパッド)などの携帯情報端末を活用して行う授業が6月27日、県立西崎特別支援学校、県立大平特別支援学校、県立泡瀬特別支援学校の3校で公開された。携帯情報端末の導入は障がいのある児童・生徒らの学習支援と情報活用能力の向上が目的。昨年3月末に県内の特別支援学校16校に600台が導入され、授業で活用されている。
沖縄市にある県立泡瀬特別支援学校では、iPadで算数アプリや文字入力アプリを活用する小学部5年の児童2人と、総合的な学習の時間に、仮想の会社を設立してiPadで名刺の作成や商品説明などを行う中学部1年生の授業が公開された。
鉛筆を強く握ることや教科書をめくることが難しい同校小学部5年の齋藤貫太君はマウススティックを口で使ってiPadを操作する。齋藤君は「手でやるのは難しかったけど、マウススティックを使うことで授業が楽しくなった」と笑顔を見せた。
安里吉実同校教頭は携帯情報端末の授業導入について「肢体に障がいのある生徒にとっては、紙の教科書を使うのは負担となる面もあった。教員にとっても役に立っている」と話した。
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