アビリンピック:自分たちの力を試す 10種目、60人競う 【岡山】

障害者が職業技能を競う「岡山県障害者技能競技大会」(アビリンピック岡山大会)が30日、吉備中央町吉川の国立吉備高原職業リハビリテーションセンターであった。10種目に約60人が出場し、日ごろの取り組み成果を披露した。成績優秀者は10月に長野県で開かれる全国大会に出場する。

岡山障害者職業センター(北区中山下)が、障害者に対する理解や認識を深め雇用促進や地位向上を図ろうと、79年から開催している。知的障害者が対象のビルクリーニングや喫茶サービス、身体障害者らが参加した電子機器組み立てやワード・プロセッサなどが競われた。

 

ビルクリーニング種目には、県内の会社員や高等支援学校などから8人が出場。ごみが散乱した16平方メートルの模擬オフィスで、モップやほうきなどを使用して、床やデスクの清掃作業を行った。資機材の適切な持ち方や、指さして清掃場所が点検できているかなどが審査された。

 

ビルクリーニング種目に初出場した県立岡山瀬戸高等支援学校2年の岡崎悠さん(16)=総社市=は「学校でも清掃の授業があり、自分の力が試せる良い機会だった」と話した。

 

毎日新聞 2012.7.1 地方版