市教委によると、いじめにあっていたのは普通学級に通学していた高機能自閉症の男児。同級生男児3人に障害児を意味する「ガイジ」などと呼ばれたり、蹴られたりするなどの暴力を受けた。母親が4月下旬に学校に相談。担任らは事実関係を確認し、男児3人に暴力をやめるよう指導したが、いじめではないと判断。被害児童が自宅で「死にたい」と手首にカッターナイフを当てるなどパニック状態を示したため、母親が5月末に再度相談した時点で同校はいじめと認めたという。
「子供が不安を抱いている」と両親から申し出があり、被害児童は6月上旬に転校。直前の同月1日、被害児童はひざや肩などに1週間のけがを負った。両親はいじめをしていた3人のうち2人の暴行によるけがとして、神奈川県警金沢署に被害を申告した。同署で詳しい経緯を調べている。市教委によると、2人は暴行を否定している。
市教委や同校は6月下旬、両親に謝罪。市教委南部学校教育事務所は「相談には対応していたが、4月下旬時点でいじめに気づけなかった。事実関係の解明と再発防止に努める」と話している。
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