本格的に営農実習、大曲養護高等部 作付から出荷、店頭販売も【秋田】

大仙市の大曲養護学校高等部の生徒たちが本年度、作付けや収穫だけでなく加工、出荷までの流れを体験する本格的な営農実習を行っている。来月にはスーパーでの店頭販売にも挑戦する予定。生徒たちは受け入れ農家の手ほどきを受けながら意欲的に作業に取り組んでいる。

実習は農作業を通じて根気強さを身に付けるとともに、人と関わって働く充実感を経験してもらう目的。市内外の産直農家でつくる「ナチュラル・スタンス・クラブ」の協力を得て来年2月まで行う。

実習を行っているのは農耕班の生徒7人。このうち3人が14日、同市内小友の畑でモロヘイヤの収穫と袋詰めを体験。同クラブ副代表の佐々木幸子さん(55)のアドバイスを受け、青々と茂った葉を丁寧に摘み取った。蒸し暑いビニールハウス内での作業に、生徒たちは少し疲れた様子だったが、佐々木さんから「明日には店頭に並びます」と伝えられると笑顔が浮かんだ。

実習は週1〜2回実施。これまでブロッコリーやナスの作付けを体験した。

 

2012.6.17 秋田魁新報社