発達障害児の学習支援 元相談員が塾開講【兵庫】

兵庫県姫路市教育相談センター(現総合教育センター)の元教育相談員が、発達障害児を対象にした学習塾を開いている。集中できない、緊張で話せないなど、子どもの特性に合わせて指導する。著しい成績アップは難しくても、解けた経験を重ねることで学習意欲を維持することを目指す。

 

「みつばち教室」(姫路市勝原区宮田)の市田えり子さん(39)。20代後半から7年間、不登校児のサポートをしてきた。中には、発達にまつわる問題から学習につまずき、不登校になっている子どももいたという。

 

2008年9月、姫路市広畑区内の保育園の一室を借りて始めた。一人一人に合わせて教材を選び、まずは余裕を持ってできる問題から取り組む。「注意を受けることが多い子どもに、ほめられる喜びを知ってほしいから」と市田さん。集中ができない子は時間を区切り、寡黙な子は文字を書いてやりとりするなど、特性に合わせて接する。

 

12年4月、現在の場所に移動した。市田さんは「塾に行っている間は、保護者も息抜きになるかもしれない。悩んでいる人がいたら相談してほしい」と話す。

 

小学生が対象で、週1回50分。2、3人の少人数指導。月7千円(教材費込み)。市田さんTEL090・6232・4467

 

2012.5.15 神戸新聞