視線の動き捉え自閉症を早期発見 乳幼児検査へ活用期待【静岡】

静岡大工学部(浜松市)の海老沢嘉伸教授の研究グループが、浜松医大(同市)や装置開発メーカーと共同で、視線の動きを手掛かりに短時間で自閉症を見分ける診断支援装置の開発を進めている。高精度の視点検出技術を応用することで、長時間の検査ができない乳幼児の診断が簡単に行えるようになり、自閉症の早期発見への活用が期待される。海老沢教授は「自閉症は増加傾向にあるだけに、専門的な診断を受けなくても簡単に障害が分かる装置として役立ってほしい」と、乳幼児検診を行う保健所などに普及させたい考え。装置の一体化や使いやすさの向上を図り、2年以内の製品化を目指している。

 

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 ・海老澤研究室-研究室 - 静岡大学工学部システム工学科