芸術活動を通して障害者の自立支援に取り組む出雲市のNPO法人「サポートセンターどりーむ」が今月、絵画や音楽など独創的な作品づくりを目指す事業所を同市東福町に立ち上げた。障害者が制作する芸術性の高い作品はチャレンジドアートなどと呼ばれ、型にとらわれない視点が注目を集めている。NPOの狙いは、障害者が芸術の才能を生かしながら働ける場をつくり、「自分たちの存在感を感じる場所」にすることだ。
事業所の名称は「わんぱく大使館」。使われなくなった写真館をリフォームした。陶芸家や画家たちのサポートを定期的に受けながら、制作に取り組む。定員20人に対し、既に10数人の申し込みがあったという。
NPOは09年に結成され、県の「ふるさと雇用再生特別基金事業」の採択を受けた。活動を通し、障害者の収入に結びつける道を模索してきた。昨年11月には、10都県の障害者による作品約500点を展示即売する「チャレンジドアート・エキスポ・イン・ジャパン2011」を松江市で開いた。【2012.4.7 毎日新聞 地方版】
コメントをお書きください