発達支援の情報マップ完成【北海道】

特別支援教育懇談会が作成した「ほっとマップ」。中央が鹿川会長
特別支援教育懇談会が作成した「ほっとマップ」。中央が鹿川会長

芽室町特別支援教育懇談会(鹿川靖子会長)が作成を進めていた発達支援に役立つ情報をまとめた「ほっとマップ」が完成した。就学や就労支援、福祉サービスの受け方などを分かりやすくまとめており、鹿川会長は「子育てをしていく上で、子供たちの将来の見通しを立てられるような情報を意識した」と話している。

 

同懇談会は、特別支援教育について考え、支える場として発達障害を持つ子供の保護者と支援者らで2007年度に発足し、毎月勉強会を開いている。

 これまで管内の発達支援の状況をまとめた冊子がなかったことを受け、義務教育の段階から、就労や自立など将来設計を考えられるよう、11年度事業として町社会福祉協議会の支援を受けて支援マップを作成した。

 マップはA4版47ページで、芽室町での幼稚園・保育所から就学への流れ、福祉サービスの受け方、医療や就労支援などの関係機関の連絡先一覧などを掲載している。

 また、発達障害のある子供の保護者の体験談や支援者からのメッセージ、用語集なども。鹿川さんは「悩みを持つ家庭だけでなく、障害のない人にも読んでもらい、発達障害について理解を深めてもらえれば」と話している。

 ほっとマップは、町内の保健福祉センターなどで閲覧できるほか、ホームページでダウンロードできる。