発達障害や知的障害などがある子どもを対象にしたデイサービス施設「りぼんキッズセンター」が1日、兵庫県明石市藤江にオープンする。放課後や学校の長期休暇中に安心して遊べる居場所とし、障害に応じた専門指導も行う。現状では、障害児向けのデイサービス施設は少ないといい、親の負担軽減にもつなげたいという。
2007年から市内で発達障害児などのサポート教室を開いてきたNPO法人「市民サポートセンター明石(愛称・りぼんネット)」が運営。国などの給付を受けるため、利用料はサポート教室の4分の1程度に軽減されるという。
施設は住宅街にある元事業所の2階(約70平方メートル)を改装した。「安心できる公園」をイメージし、木製品を使った温かみのある空間にした。
未就学児を対象にした午前の「児童発達支援」(定員15人)と、午後に開く幼児~高校生の「放課後等デイサービス」(同10人)を実施。一人一人の障害に合わせて、社会のルールやマナーを学んだり、音楽や体操などを楽しんだりするプログラムを用意する。
元教員や管理栄養士などが指導し、りぼんネットが開く講座の修了者がスタッフとして補助する。同センター主任講師の片岡加代子さん(59)は「周囲の理解が得られにくい障害で、親も追い詰められがち。早期支援が親子にとって大切」。西村一裕所長(62)も「安心して遊び、苦手なことに慣れていける場にしたい」と話す。
送迎は不可。1日午後2時から開所式と見学会がある。
同センターTEL078・923・0866 【2012.4.1 神戸新聞】
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