米国の子どもの自閉症、10年間で78%増加

米疾病対策センター(CDC)は29日、自閉症の子どもの割合がこの10年で78%増加したとする報告書を発表した。

分析の基となっているのは、2年おきに全米の6~14地点(調査地点の数はその年の予算による)の8歳児を対象に、自閉症の子どもがどのくらいいるかを調べたデータだ。

米国で何らかのタイプの自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群などを含む)をもつ子どもの割合は、2000年と02年の調査では150人のうち1人だった。それが04年は125人に1人となり、最新の08年の調査では88人に1人となった。これは10年前と比べ78%多い数字で、全米では100万人の自閉症児がいる計算になる。

これについてCDCのフリーデン局長は「増加のうちどのくらいが(自閉症児に対する)追跡調査が進んだためで、どのくらいが実際の増加なのかは今の時点では分からない」と述べている。英語のビデオも⇒【2012.3.29 CNN