全国初の発達障害生徒の専門教育高校開校【徳島県】

 徳島県が1日、小松島市に、発達障害のある高校段階の生徒らを、社会的・職業的な自立に向け専門的に教育する全国初の特別支援学校「みなと高等学園」を開校した。県は「これまで“支援の谷間”にあった発達障害者らの支援拡充につなげたい」としている。

 県教委によると、発達障害のある生徒は一般の高校で教育することが原則とされているが、人間関係の構築が苦手だったり、環境になじめなかったりして、ストレスなどから学業を続けられないケースも多いという。

 同校では生徒が落ち着いて生活できるよう、日ごろの悩みを相談できるカウンセリングを時間割に組み込んでいるのが大きな特徴。社会人として必要なマナーや礼儀、コミュニケーションの取り方の学習もカリキュラムに盛り込んでいる。

 1学年の定員は32人で、10日には第1期生27人の入学式を予定。卒業後の就労を目指し、地元企業約70社から現場実習の受け入れの協力も取り付けたという。

                         【産経新聞 2012年4月1日