自閉症の子テーマの映画上映会 収益は施設建設に 【石川】

余命わずかの父と自閉症の息子の最後の時間を描き、アクションスターのジェット・リーが普通の父親を演じたことでも話題になった映画「海洋天堂」の自主上映会が30日、石川県野々市市本町5丁目の市文化会館フォルテ小ホールで開かれる。

収益は4月に白山市北安田町で開所する障がい者のグループホーム「みらい」の建設資金にあてられる。グループホームは、同市内の「つながりの家」「すーぷる」の2施設で障がい者の生活介護と就労支援をする社会福祉法人ひびきが、地域の中で暮らしたいと願う人たちを支えようと建設。4人が4月から生活を始める。

 

映画は、自閉症施設でのボランティア経験が長い脚本家シュエ・シャオルーが監督も担当。父親が自分亡きあとに、息子ができるだけ自立して暮らせるようにバスの乗り方や卵のゆで方などを教えていく、というストーリーだ。 【2012.3.27 朝日新聞