自閉症増加は環境汚染ではなく親の学歴と関連【USA】

カリフォルニアの10地域で自閉症の発症増加がみられるが、地域の環境汚染との関連はないという。南カリフォルニアとサンフランシスコ湾地域では親の教育歴と関連があるとわかった。6つの地域では大学卒の親と高校卒業していない親では発症リスクに4倍の差があったと報告された。

自閉症の遺伝的な素因は明瞭にあるが、出生前や乳幼児期早期の環境が関連しているという多くの事実が明らかになってきている。従って、妊娠後期や新生児期早期に暴露した場所を考慮した新たな発症増加の発見法を適用した。
 

1996-2000年にカリフォルニアで生まれた240万人のうち、2006年2月時点で9,900人が自閉症であった。このデータベースには全ての子どもの75-80%が登録されていると概算されている。地理的な分析により、21の地域発達サービスセンター所管のうち8つの地域で発症増加が見られた。
 

10地域では7つのテストで周辺地域より少なくとも70%以上リスクが高く、さらに2つの地域は7つのテストのうち少なくとも4つで陽性だった。10地域のうち6つでは、自閉症の割合は親が大卒の場合は未高卒の4倍であった。
 

しかし、完全に環境因子を除外できたわけではなく、高学歴と関連した環境要因を除外できたわけでもない。

 

【関連サイト】

 ・医師の一分(2010年1月14日)

 ・abcNews 原文